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田瀬ダム探索_謎の遺構編

2015.5.11

昔、田瀬ダムの近くに砥森山には鉱山があったという。正確には田瀬ダムができる前の話しだ。そもそも田瀬ダムを作るにあたって、黄金山金山など8つの鉱山があったようだが、完全に水没するため補償問題が発生し揉めたようだ。そりゃそうだ、まだ採掘可能なのに閉山してダムなんか作るなんていったら、どうしてくれんるんだ!ってことになるさ。歴史的問題はさておき、まぁなんだ、金山って素敵な響きじゃないか!砥森山の西側には金成山なんて山もある!『金が成る山』だってよ!よだれがでそうじゃないか!黄金沢なんて地名もある!砂金でも取れそうだぜ。なんだか夢が膨らんでくる!さぁ、田瀬ダムへ出発だ!!

田瀬ダム

天気が良いが気温が低く、ちょっと肌寒い。岩手の5月はまだ寒い。ましてやバイクとなれば革ジャンでも朝は耐え難い寒さだ。田瀬ダムは穏やか。山は緑が生い茂り、湖面の水色とのコントラストが綺麗だ。そういえば、登ったことないけど、ダムの上を渡った向こう側の管理事務所付近に展望台があったな?と思い出し、管理事務所の方へと移動した。あん?なんだ?あのトンネルは!?

謎の随道

鉄の扉で、しっかり鍵もかかっている。管理用のトンネルか?でも、ここから山に向かっているので、何のためのトンネルなんだろう?反対側に出る場所があるのか?頭がクエスチョンだらけのまま、ふと上を見上げると、

謎の遺構

なんじゃ??煙突のような橋げたのような、コンクリートの塊がひっそりと森の中で、空高くそびえ立っている!!写真では見づらいが目を凝らすと、青い空の中に灰色の人工物が見える。展望台に登る為の階段があり、その脇から行けそうだ。近くまで行ってみよう。ただし、『熊注意』の立て看板がやたら多い。時期が時期だけに、熊、怖いな・・・・。

階段脇から柵を超え、斜面を登る。ゴロゴロとした石が多く、バイクブーツでは尚更、滑りやすい。滑る斜面を慎重に登ると思いのよらぬものが、そこに存在した!

謎のトンネル

ト、トンネルだ!!山の中腹にポッカリ開いたトンネルが!?

なぜ、こんな山の中腹にトンネルなんぞ?それともトンネルに見えて、何かの置き場所か?まさか、熊なんぞ寝ていないだろうな?こえぇぇーー!あいにくライトの類は待ち合わせてはいない。まさか、こんなトンネルがあるなんて思いもよらなかったもんな。中に入ってみた気もするがライトがないしなー。とりあえず、フラッシュを使ってカメラで撮ってみよう。

トンネル内部

よーく、目を凝らせば、トンネルの内部が見える。ところどころ上から光が差し込んでいるところがある。なぜだ?トンネル内が崩壊でもしているのだろうか?光が差し込んでるとは言え、それでもライトが無ければ無謀だ。足元が見えないとなると、危険。トンネル上部に穴が開いているということは、足元だって危ういかも知れない。もったいない気もするが、入り口までで撤退だ。

まさかの収穫でテンションもあがる。後ろ髪引かれるが、せっかくなので、この展望台を上ってみよう。何かあるかもしれない。

謎の遺構

展望台を登っていくとなぞの煙突を真横から見ることができる。上部が変な形だ。煙突というより橋脚のようにも見える。

おぉ!?またトンネルか!!

橋脚か?

穴をのぞくとトンネルではないようだ。橋げたのような感じだ。さっきの煙突?橋脚?とつながるのか?ただ、方向的につながらんなぁ。もうすぐ頂上付近、ん?なにかある。

謎の円柱

写真では見えづらいが、大きい円柱のようなコンクリート製の物体がある。近くまで行ってみたいが、草木が多すぎて寄れない。うーむ、なぞだらけだ。

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