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失われた川、櫻川を辿る vol,1

1次調査:2013.7.11

盛岡市にはかつて存在したが消えてしまった川がある。それが櫻川(桜川)。

盛岡を流れる、中津川。その中津川を挟んで、南北それぞれの地区を河南、河北と呼んでいる。そして、河北の赤川、河南の櫻川(桜川)と呼ばれた川が存在した。ただし、今はそれぞれ、失われた川となっている。

『城下盛岡旧町名探求地図』なる存在を知り、その中で失われた川の存在を知った。ただ、探したところ現在は販売しておらず(在庫切れ?)、別に『水の記憶を辿る旅。』なる地図が販売している。この『水の記憶を辿る旅。』は『城下盛岡旧町名探求地図』と同じく文化地層研究会がまとめあげたもので、赤川と桜川もしっかり載っている。

それぞれ、痕跡を辿るのは難しいらしい。まずは、桜川を探してみよう!

桜川の水源は分かっていないようだ。大きな川ではなく、一間にも満たない小さな小川で加賀野地区を通り、最終的には南大橋近くの北上川流れ着くようだ。

時間に限りがあるので、幾つかのブロックに分けて調査。まずは、付属中学校より北上川に向けて辿ってみる。

桜川

付属中学校の北側、国道4号のバイパス沿いだ。地図によると、北側の加賀野より付属中学校の校庭、ど真ん中を通る。

桜川

加賀野側を見ると用水路があり、矢印の方向に流れている。これが桜川の跡だろうか?

桜川

さすがに現在は校庭下を流れてはいないだろう。昔は校庭下を流れていたようで、付属小学校では取り水していたようだ。今は、歩道に用水路が設けられている。

桜川

さすがに校庭内に入ることはできない。単なる変態で捕まってしまう。ジロジロと見るわけにもいかない。なんせ国道脇なのでバンバン車が通り、キョロキョロしているだけで、不審者に間違われる。とっとと移動だ。というわけで、南側。

うーむ。幼稚園が隣接してあるのか、チビッコがキャッキャ!キャッキャ!園内で遊んでいる。ここいらは、調査を早めにして立ち去ろう。

桜川

地図だと矢印の通りだ。本当にこの流れか?まったく痕跡はない。しばらく南下するが、桜川は住宅内と通っている事になっている。

桜川

こんな住宅街のど真ん中に田んぼがある。 この田んぼの脇を流れていたのかな~

桜川

歩いている歩道には側溝がある、これが名残だろう。

桜川

細い路地に入り、いままで歩いてきた道を望む。緑の矢印が歩道(現在の用水路)だ。緑矢印の方向に歩くと住吉神社。

桜川

住吉神社手前の路地に用水路を発見!雨がパラパラ降ってきて、傘をさす。地図も持っているので両手が塞がり、写真を撮るのに苦労する。これが、桜川跡なら、感激だ!

桜川

桜川は住吉神社内を通っていたようだが、痕跡はみあたらず。

桜川

境内には堀があるが、桜川の水を引いていたのだろうか?

桜川

大きなケヤキは、どこを流れていたか知っているだろう

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