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鳥越の滝(雫石町葛根田) vol,2

2012.9.18 走行距離:111.8km

馬鹿高いフェンスの扉に鍵が掛かっているが、『立入りには注意してください』との事。注意してくださいって事は、入っちゃだめよってことでは無いと解釈。 ただ、落石の恐れがあるのでもちろん、自己責任だ!なので、突入!!

どうやら、入った形跡があり、道が出来ている。まぁ、渓流釣りする人もいるからなー。大きな石を慎重に乗り越える。

しばらく雨が降っていなかったので、石自体は乾燥しているが、何より大きいので、足元に注意し、玄武洞近くまで行ってみた。ついに、来たぁぁ!!

穴は崩落で埋まったが、見事だ!紅葉時期なら、涙ものだよ!もと来た道?というか川底を戻る。んん???も・もしや、脱糞!!オレじゃないよ、誰かが草むらで、垂れたんだな。つい最近モノだぜ・・・・・。嫌なものを拝んじまった。まぁ、踏んではいないが、ウンが付いたかな?幸先がよいかも。

いよいよ、最終目的地、葛根田、鳥越の滝へ。そして、野湯!

時刻は12時前、暑い!汗をかいたので、本日のメイン!鳥越の滝に行って、野湯に入ってこよう!

ゴツゴツした大きな石が転がっている葛根田川の脇をエンジン唸らせ、走らせる!おぉーー!この風景、葛根田だよ!!久しぶりの景色にテンションが上がる!!脳内からアドレナリンならぬ、興奮汁がドバドバ出てくる!スカーーーンッと抜けた青い空と山の緑のコントラストが絶妙だ!トンネルを抜けると、煙があちらこちらで上がっていて、硫黄の臭いがする。鳥越の滝に到着だ!

下をのぞくと、うぉーこえぇぇーー股間がキュッとするーーー!。それもそのはず、落差30m。女には分かるまい、キュッとするハズだ。

どこから降りるのだろうと辺りを探すと、ありました、薄っすらと。それらしい誰かが歩いた道筋が、薄っすらと。ガードレールをまたぎ薄っすら残っている道筋を歩く。その先には、崖。ここから降りるのか!情報どおり、今にも切れそうなロープもあった。命綱とはいえない、心もとないロープで慎重に降りる。

なかなか下にたどり着けない。落差30mだもんな、それにしてもなげーなぁーハァハァ・・・。やっと着いた!!

鳥越の滝

岩の隙間からモクモクと煙が立ち昇っている。川を触ってみると、うーむ、冷たくも熱くもない。しいて言えば、常温。入れなくは無いが、これでは『温泉に浸かる』ではなく、たんなる川泳ぎとなってしまう。バイクジャケットで崖を降りてきたので汗まみれ、グチョグチョだ。早く入りたいが、これではダメだ。

鳥越の滝

川を渡れば向こう岸には砂地がある。この砂地を掘って水を貯めれば温泉になるかも。ただ、時間が掛かりすぎだ。仮に完成して入れたとしても、上から丸見え。粗末なモノを社会に晒すワケには行かないなぁ・・・・。それに、またあの急斜面を登ると思うと、どんだけ汗かくんだ?なんだかんだ自分に理由をつけ、やめた。

この場に立てただけで、オレは満足だ。案の定、登りは強烈で、グショグショに汗をかいた。上りきると、軽ワゴンが止まっていた。やべぇ、怒られるのか?と思っていたら、『どうだった?お湯は?』と、そして、『いや~50年振りに来たんだけど、50年前に川の温泉に入った記憶があるんだけどどこだったかなーと思ってさ。すっかり変わっちまって、ってか記憶にねー、あははは!』

どうやら、入る気マンマンで50年ぶりにこの地に来たようだ。50年って・・・そりゃー相当に景色違うだろう。未舗装なんじゃね?ってか登山道に近かったりして。グショグショに汗をかいたので、近くの温泉に入ることにした。

汗をかいたので、滝の上温泉 滝峡荘の温泉を頂く。

ラジウムの湯だ!どれほど効果が期待できるかしらんが、ラジウムと聞いただけで、利きそうだ。料金400円を払って、ありがたく、自然の恵みを堪能!堪能し過ぎたのか利き過ぎたのか、あがった後は、汗だく。さっぱりする筈が、結局、グッショリ。ここまで来たのだから、地熱発電を見てこよう。

ぶっとい管がドドーーーと敷かれ、シュッーーシュッーーー!!っと音を出し、モクモクと煙が立ち上がっている。大地の怒りを電気に換えるとは、スゴイ発想だ。

さぁ、これですべて見終わった。おじょーの耳鼻科の時間に間に合うよう帰らねば。帰りはふたたびエンジンを唸らせ、爆走!道路の温度表示は31度!!秋は無く、このまま一気に冬がくるんじゃなかろうか?走っていても汗だくでの〆だった。あっ!昼飯食べてねぇ・・・・・・・。

--完--