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鳥越の滝(雫石町葛根田) vol,1

2012.9.18 走行距離:111.8km

とあるブログで、雫石町葛根田の鳥越の滝に、野湯があるという情報を仕入れ、とても興味が湧き、気になって仕方がなく、ならば!行ってみよう!ということで行ってきました。

葛根田は、平成10年(1998年)の雫石直下型地震により、道路が損壊し、しばらくの間、通行止めとなっていた。その後、通行止めが解除となり、道路復旧後に崩落した玄武洞を見に行ったのが最後である。実に10年ぶりの葛根田となる。せっかく、その方向に行くのならばと、前からチェックしていた場所も近くにあるので、抱き合わせで行く事を計画。

いざ!出発!!南昌トンネルを抜ける為、以前行った蒲田露頭を横目に、上り坂を上がっていく。あちらこちらで、道路の測量中だ。9月とはいえ、温度掲示盤は29度と表示していて暑い、ご苦労様だ。あ”!???蒲田露頭の近く、山頂部に人が居るぞ!!そ、測量してる・・・。どうやってあんなところ登るんだ??恐るべし!!御所湖でトイレタイム。雨が降らないので御所湖には水がない。降りて探検したらば面白そうだ。

まずは、『雫石』由来の場所へ

今回、『葛根田の鳥越の滝』と抱き合わせで計画していた、もうひとつの目的の場所、雫石神社へ。『雫石』の由来となった場所だ。スマホで地図をチェックしながら、易々と目的に入り口に到着。

チズイラズ、スマホベンリ。例えるならば、攻略本を見ながらRPGをやっているような感じ。手のひらサイズに詳細な地図ぎっしりと詰まっている。迷って迷ってたどり着く楽しみもあるが、時間がない私にとっては、ありがたい便利なモノだ。雫石神社登り口のうしろは牛舎。もーもー言いながらベゴッコたちが『なんだコイツっ?どこから来たんだモー』って感じで見ている。そんな熱い視線を背中で感じつつ、砂利道を登って行く。

時間は10:30。誰も人はいない。杉林の中は、とても静かで神々しい。その静観な場所から、奥にドドンッと御神木が立っている。

推定樹齢1340年!杉だ!!脇には葛澤清水が清らかに・・・・流れてない。いや、 チョロチョロ・・・・とわずかに流れている。

ここも御所湖同様に渇水してる、雨、振らんかね~今年は雨が足りなー。登り口のべこっこの場所に戻り、左折し北方向へ。ちょっと走ると立派な鳥居がある。

ここが雫石神社の正面っぽい。ただ、徒歩のみとなるので、車で行く場合は、牛舎側登り口からの方がよい。


雫石地名発祥のものがたり

ある日、不思議な音を辿ると、大きくそびえ立つその老杉の根元に底知れない洞窟を見つけた。その中で銚子に似た口先から滴り落ちる清水が下の石にあたり 清水の音が洞内に共鳴して『たんたん』と森の静寂の中で響き渡っていた。

誰言うとなくこの地を『滴水』と呼ばれるようになり時が移り変わるにつれ、『雫石』なって言われるようになった。


岩手山と名のつく、岩手山神社へ

雫石神社をあとにして、次なる目的地、『岩手山神社』を目指す。森の中へ入る入り口がポッカリと開いている。その脇には、案内柱がある。林の中をしばらく林の中を走ると、むむっ。

なんとも神々しい入り口だ!ここを抜けると

左側には御神木。

雫石神社の御神木に負けず劣らず、こちらも立派な杉だ。手舎水は湧き水がコンコンと豊富に湧き出ている。検査した標記もあるので飲めそうだ。一口、んーーまろやか~ん。一礼をして後にした。

地震後の葛根田、玄武洞はどうなった?

次はいよいよ葛根田だ!相変わらず葛根田川は大きな石がゴロゴロしており、10年ぶりとなる懐かしさを感じつつ上流へと走る。おぉ!玄武洞だ!!

目の前には、大きなフェンスで囲まれている。平成10年の地震で玄武洞が落石し、あたりに石が飛び散ったようなので、万が一の安全対策保護フェンスだ。復旧直後は、無かったような気がする高いフェンスには扉があって、そこから玄武洞近くまで行ける。

ん!?んん??あ”!!扉にしっかりと、鍵が掛かっている!!はて?どうすんべ??高台駐車場の脇には蕎麦屋さんがある。ちょっと聞いてみよう・・・・・定、定休日って、よりによって。仕方がなく近くの湧き水で一服がてら、ひとり作戦会議中。

湧き水で作った池で、鯉が気持ちよさそうに泳いでいる。軽トラックのじーちゃんが湧き水を飲みに来たので、聞いてみた。『んだか?あぁ、鍵掛かっているな。』どうやら、軽トラのじーちゃんは知らないようだ。あきらめようかと思っていると、フェンスの看板に気がついた。『立入りには注意してください』

と。注意してくださいってことは、入っちゃダメって事ではないんだな?まぁ、当たり前だが、自己責任だって事で禁止ではないんだよな。・・・・・・・突入!!

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