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滝ノ上温泉郷 2022年

作成日:2022.08.01

最後に滝ノ上温泉郷「滝峡荘」の温泉に浸かったのは2012年9月。 (記事:鳥越の滝) 以来、滝峡荘には行っていない。 ふとした時に「滝ノ上温泉」の名を思い出し、「また、あの秘境感たっぷりの温泉に浸かりたい!」と思い、10年ぶりに足を運ぶことにした。

上の写真は2012年委撮影した、滝峡荘の浴室だ。

今から10年前の2012年9月、滝峡荘に訪れた時は、建物はボロボロで今にも崩れそうな佇まいであり、秘湯感がハンパなかった。 言い方を変えるとするならば、情緒溢れる温泉、もしくはエモい温泉といったところか。

しかしまぁ、現在も営業しているのだろうか?大雪で建物が崩れていない?

ネットで調べてみると、「休業」やら、「再開」、はたまた「廃業」の文字が目につく。 いまいち現状がわからないが、改めて調べて分かったことがある。

滝ノ上温泉郷には、今も営業している「滝観荘」、すでに廃業している「みやま荘」と「鳥越荘」の2つ。 そして、不明状態な「滝峡荘」の4つの温泉施設があったことだ。

今現在の滝峡荘は営業しているのか?

「滝峡荘」の現状と、「みやま荘」と「鳥越荘」の跡地を確認するために、現地に向かうこととした。上の地図はざっとの位置関係である。

実は前段がある。 冒頭で、「10年ぶりに足を運ぶ・・」と書いたが、たしかに「滝峡荘」には2012年以降行っていない。 ただ、廃業した「みやま荘」と「鳥越荘」の跡地を確認するために2020年10月に滝ノ上温泉郷へには行ったのだ。

行った時期が悪かった。 バイクで10月半ばの山はとてつもなく寒い。 寒さで手、腕までもは痺れ感覚がなくなりてきて、まともに運転できなくなるほど。 現地についた頃には、早く帰りたい!のみ。 そのせいで、「みやま荘」と「鳥越荘」は確認したが、「滝峡荘」を見過ごしてしまうとういうミスを犯してしまった!

2020年10月の滝ノ上温泉郷

2020年当時も営業中の「滝観荘」。秋の紅葉時期で周辺には人が多い。

ひとの目を気にしつつ、まずは「みやま荘」へ

整備された駐車場より近くの登山道入り口には、「みやま荘」の看板が建っている。隣には「入浴料 大人四百円」の看板も。 比較的、綺麗な状態の看板なので、あたかも営業しているようにも見える。

もしや営業しているのでは?と思いつつ上がってみるが、やはり窓や入口はベニヤ板でふさがれており、廃業している。

近くによってみると、「歓迎 みやま荘」の看板が落ちている。やるせない気持ちだ。

裏手へ回ってみると、地面に黒いホースが敷いてあり、そのホースから水が漏れていて地面がぬかるんでいる。 しかし、そのホースをよく見ると、湯気が上がっている!

温泉だ!

いつごろ廃業したのかわからないが、お湯はまだ湧き出ているようだ。ポンプが生きていて汲んでいるのか?それとも湧き出ているのか?

次は、鳥越荘。 鳥越荘の位置は、現在も営業している滝観荘の向い側。 ちょっと高い位置の山側に建物らしきものが見えるが、 笹が覆い茂り登れそうもない。 強引に登れなくもないが、秋の紅葉時期で意外に観光客が多い。声をかけられても嫌だし、不審がられても困るので止めた。

結局、鳥越荘の近くには行けず、おまけに寒さで早く帰りたい!ばかりが頭を占有して、 滝峡荘も確認せず、とっとと帰ってしまったのだ。 今思えば、なぜ滝峡荘の温泉で温まらなかったのか! 残念で仕方がない。

2022年、あらためて滝ノ上温泉郷へ

2022年5月、2020年に行った失敗の経験を踏まえ、ゴールデンウィーク開けにリベンジ!春の葛根田はダイナミックだ! 鳥越の滝は雪解けのせいで水量がハンパない!恐ろしいほどの勢いだ、これはこれで一見価値あり。

ちなみにこちらは、10月秋の鳥越の滝。比べてみると5月の水量が多いことが一目でわかる。

2022年現在も営業中の滝観荘の向い側、「鳥越荘」。前回は、笹藪で行く手を阻まれたが、春は大丈夫だ。しかも観光客がほぼいない。 怪しまれず、スタスタ登ってみると、ぐずれかけている建物が目の前に立っている。

かろうじて立っている建物が鳥越荘か?右側は、残念ながら見事に崩壊している建物がある。こっちが鳥越荘? 奥に小さな建物もあるが、木が邪魔して進めない。 おそらく、建物のサイズ、また、コンクリートの壁からいって、ポンプか燃料が置いてあるところだろう。下から見えた建物はこれだ。

登って来なけらば見えなかった、かろうじて原型を留めている鳥越荘?に近づいてのぞくと、風呂場が見える。 左右にあるので男湯と女湯だ。この位置から眺める景色は最高だっただろうに。お風呂場があるので、ここが鳥越荘で間違いないだろう。

次は、「みやま荘」。2年も経てばだいぶ状況が変化したはずだ。駐車場からもまだ、建物は確認できる。

看板も健在だ。ここの脇を登っていくと・・・。

想像はしていたが、かなり劣化している。上から部材が落ちてきそうだ、気を付けねば。

裏手へ回ってみた。まだ、鳥越荘よりはちゃんと立っているが、時間の問題だろう。 隣には別荘らしき比較的新しい建物があるが、人が住んでいる様子はない。個人所有の別荘か?

さて、問題の滝峡荘。葛根田川を渡り、入口に立つと「老朽化による改修のため、皆様には大変ご不便をおかけしております。 滝峡荘につきましては、令和2年より改装再開の予定につき、今後とも宜しくお願い申し上げます。」

ガーン!今年は令和4年。この看板があるってことは・・・。奥はどうなっている?

!?

何か工事しているぞ!でも、温泉施設っぽくはない。建物の後ろには配管とか湯気がたっている。 どちらかというと地熱関係の施設のようにも見える。工事真っ最中なので、これ以上は入っていけな。 滝峡荘の面影はまったくないが、NEW滝峡荘であることを願う。

期待を込め、来年また来てチェックしなければ!

-終わり-