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鴨入川を辿る vol,1

調査:2013.12.27

失われた川の第2弾!盛岡市 鴨入川。

今回は鴨入川だ。詳しい事はわからない。ただ、旧地図にはその存在を確認することができる。全長はそれほど長くはなく、散歩がてらにはちょうど良い。早速、調査開始。

水色線は参考地図にしている『水の記憶を辿る旅。/文化地層研究会』の記載されている鴨入川の川筋だ。緑線はとある資料で発見した川筋。このほか何本かあるようだが、とりあえずこの2本に絞って確認だ。

鴨入川

スタートは南昌荘の通り、『杉土手』なるスナック?から始めよう。地図上でもこの辺りから始まっているが、それらしい水場はない。唯一、南昌荘敷地内に池があるけど、まさかなぁ。中津川が北上川に合流するこの辺り左岸地区には、【馬場小路】【川原小路】【鷹匠小路】【上衆小路】【大清水小路】と呼ばれる5つの小路があり、【大清水小路】は良水が数箇所から湧出していることから由来しているらしい。よって今でも清水町と呼ばれている。今でも湧き水があるのかなぁ?なんて見渡すが住宅街。どこかの庭にでも湧いているかも。

鴨入川

スタートの後ろ側。

鴨入川

細い路地を進む。目の前には大きなマンション。庭園の一部を壊し造ったマンションのようだ。

鴨入川

マンションの脇に怪しい道が。ここで川が分岐しているようだ。

鴨入川

分岐先はチェーンがあり、入ることはできない。
こっそり入ろうとしたが、マンション入り口で掃除をしている人がいたので断念。

鴨入川

仕方がないので道路の川筋を進む。

鴨入川

ここを左折すると、大清水多賀跡地となる。分岐された川筋も気になるので、まっすぐ進まず一旦、左に曲がり大清水多賀へ向かう。

鴨入川

敷地周りにはフェンスが張ってあるが、建物と庭園がすっかり無くなっている事が、この位置からでもわかる。

鴨入川

ちなみに解体前の大清水多賀。解体すると言う話しが出たので、壊す前に見学に行った時の写真。

鴨入川

更地になった敷地内を見てみると、奥側に川が通っていたと思われる。

鴨入川
鴨入川

上の写真は、壊す前の写真。建物があった場所は水たまりとなっている。雨が降ったのは、だいぶ前。水はけが良くないのか?それとも【大清水】の由来どおり湧いているにか?

追加(2014.2.12)
大清水多賀庭園内には、盛岡の十大清水の一つ、大清水がある。盛岡の十大清水とういものを最近知ったワタシは、大清水を実際見たことがない。残念だ。

鴨入川

裏手に回ると、 【旧石井県令私邸】。

第二代石井省一郎県令の私邸の洋館として明治18~19年に建設。
盛岡で最も古い本格的な煉瓦造の洋館で、昭和52年に盛岡市歴史的建造物に指定。建物内を見学することもできる。ポームページ⇒http://kenreitei.exblog.jp/i2

歴史的価値のある建物だけど、浮いている。夜は歩きたくはない感じ。

鴨入川

大清水多賀内を通り、門前跡の金刀毘羅神社脇を流れる。

鴨入川

ひっそりとした公園の脇を流れる。マンション側と高低差がある。崖下となるのかな?

鴨入川

公園から流れる。

鴨入川

セブンイレブン裏をマンションに向かって流れる。マンションが建つ前はどうだったか?記憶にない。

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