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湧水清水

福名湯(ぶなと)冷泉@盛岡市川目

福名湯(ぶなと)冷泉

盛岡から国道106号を宮古方面に走り、左手に川目小学校(ちなみに川目小学校は2016年3月31日をもって閉校)が見えてくるが、川目小学校の向かい側の橋に「福名湯」と書かれた看板が置かれている。福名湯と書いて「ぶなと」と読むようだ。

福名湯冷泉

橋を渡り、道なりに細い坂道を登ると川目御中神社が見え、その後ろに何やら怪しい古びた小屋のようなものがある。

それこそが「福名湯(ぶなと)冷泉」だ。私は、そんなものがあるとは知らず、逆方向から走ってきて、案内板に気付き、偶然に福名湯冷泉を発見したのだ。

福名湯冷泉の湧口

案内板によると
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福名湯冷泉の湧口
冷泉は勘兵衛という人物が藩政時代の末に発見、藩の許可を得て清兵衛が資金を出して二人で浴場を営業。
明和二年(西暦一七六五年)清兵衛死後、勘兵衛は営業権を三浦氏に譲り渡し、明治39年三浦家八代義好氏の二男義武氏が川目八割一三番地に家屋を新築し分家、一家を創立と同時に浴場を営業。大正時代まで温泉場として賑わった。薬効は、痛風 白帯下 頑癬 湿疹に良いとされている。
平成十一年七月
福名湯親和会 老人部設置
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と書いている。冷泉なので、湧き水、清水の類ではない。よって今回は、番外編といったところだ。

福名湯冷泉

チョロチョロと水量は多くなく、また、冷泉と言うだけに水も冷たい。ただ、見た目から言って、とても口にするような勇気がない状態だ。まぁ、冷泉であって清水ではないからね。近くに廃屋があるが、福名湯と関係があるのだろうか?温泉施設、もしくは福名湯を引き継いだ三浦氏の子孫の家なのだろうか?

ちなみにここより、ちょっと上の所から水がわき出ている場所がある。湧き水なのか、溜め池からの水なのか正体は不明だが、なんとなくこの水が下ってきてチョロチョロと流れているようにも見える。

大正時代まで賑わったという事は、今から約100年前ほど。100年前、どんな感じだったのか興味深い。