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湧水清水

向中野 御膳水@盛岡市向中野

とある本を読んでいると、"明治天皇御通過にあたり、御野立所において献上したという泉が、向中野の石川町にある。"と書いてあった。

向中野の石川町ってどこだ?

盛岡市の本宮、向中野地区は開発が進み道路が整備され、昔の面影がなくなりつつある。石川町は旧住所表記だ。探して見ると、石川町の場所は分かったが、泉が湧き出ているようなところは見当がつかず、思い浮かばない。

盛岡市やなぎ公園

さらに調べてようやく場所が判明した。向中野のやなぎ公園の場所に、かつて泉があったようだ。

盛岡市向中野の御膳水

公園内に説明書きの看板があり読んでみると、
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御膳水と柳
盛岡市向中野地内の水田地帯(現在の公園)に御膳水と呼ばれる泉と大きな柳の木がありました。この泉が「御膳水」と呼ばれるようになったのは、明治十四年(1881年)に明治天皇が北海道・東北地方を巡幸した際に、御野立所においてこの泉の清水を献上されたことから「御膳水」と呼ばれるようになりました。そして、この泉の周囲には2本の大きなシロヤナギの木が生えていました。残念ながら平成の時代に台風により倒木してしまいましたが、それまで地域の人々にとっては、御膳水とともにとてもなじみ深い、大変愛着のあるものだったのです。そうした人々の思いにより、現在、当公園にはこの柳の子孫が植樹されております。
向中野・鶴子町内会
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盛岡市向中野のやなぎと泉

今は、やなぎの子孫だけ残っており、私が見たい泉の方は残念ながら跡形もない。