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大志田駅と浅岸駅、廃駅後は?

調査日:2017.9.5

盛岡市と宮古市を結ぶ山田線の秘境駅として有名だった大志田駅と浅岸駅。

盛岡 浅岸駅

乗客減少により、2015年12月大志田駅、浅岸駅の両駅廃止の発表。発表後直後、松草~平津戸区間内で土砂流入による車両事故が発生し、一部区間の営業、2016年3月をもって残念ながら廃駅となってしまった。

盛岡 大志田駅

その後、大志田駅と浅岸駅はどうなったのだろう?まだ、建物は残っておるのか?それともすでに取り壊されて更地となっているのか?この両駅を確認しに行くことにした。

目指すは大志田駅!
大志田駅道標

まずは、盛岡市市内から米内駅を目指す。米内駅には寄らず素通りし、大志田駅方面へ右折する。以前は、写真緑囲みのところに大志田駅へ案内する道標があったが支柱のみが残っており、道標は撤去されていた。なんだか寂しい感じだ。

大志田駅方面

天気もよく9月上旬であって気持ちがよい。快適に進み、林道手前のゲートが見えてきた。ゲート手前を左折し、砂利道を駆け上がると大志田駅だ。初めて来たときは 、道路からこんな高いところに駅があることに驚いた。久しぶり感とどうなっておいるんだ?感が入り混じり、気持ちが昂る。

大志田駅手前

ん?んん??駅らしき建物が見えんなー、もっと奥だったかな?

廃駅後の大志田駅

ガーーーン!駅がない!撤去されている!!ある程度覚悟はしていたが、まさか、こんなに綺麗さっぱりに跡形もなく撤去されているとは・・・。ひょっとして、秘境ファンの為に駅は残しているんじゃないか?なんて期待もしていたので、駅跡すら感じられないほどの光景に呆然として、しばらく立ち尽くした。

大志田駅

ちなみに、こちらは取り壊される前の大志田駅だ。

気を取り直し、次は浅岸駅へ
大志田駅手前 ゲート

気を取り直して、分岐点のゲートを直進し、浅岸駅方面へ向かう。おそらく浅岸駅も・・・なんて思いながらバイクを走らせた。

山田線

山田線が真上にあり、橋脚がドーンと!この橋脚は山田線開通時のものなんだろうか?

浅岸駅手前

ここまで1台もすれ違う車もなく、こんな山奥に駅があっても地元に人しか利用する人はいないはず。というか、ここいらに何人ほど住んでいるのだろうか?これでは廃止になってしまうのも仕方がない。

廃校を過ぎ、ここを曲がればいよいよ、浅岸駅!

うーむ、微妙。やっぱりここもか?ところで、工事車両が脇に止まっている。山田線全開通に向けて点検しているようだ。

※2015年12月11日、岩手県宮古市内の松草-平津戸間において、土砂流失により列車脱線事故が発生。約2年ぶりの2017年11月5日(日)に盛岡-宮古間の全開通した。

廃止後の浅岸駅

いやな予想が的中だ!浅岸駅は撤去されている。ここにあった形跡も面影もない。駅にあったノートはどうなったのだろう?それも処分してしまったのかな?せっかくなら駅舎を残してノートも置いておけばよかったのに。

浅岸駅

かつてあった浅岸駅。左側電柱をみれば現在との比較が容易にできる。

どうなったか気にはなっていたが、こうして現地に来て答えがわかってしまうと残念な気持ちであり、来なければよかったと思う気持ちがある。せめて廃線にならなかったことが救いか。年が明け、春になったら山田線に乗ってみようかな!

終わり