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革を使って、ほぼ日手帳カバーを革で作ってみた。

2015.1.22

ほぼ日手帳を使い始めて、今年で4冊目。今年は革の手帳がほしい!と思い探して見るも、『た、たかい・・・・。』

革だけに結構なお値段だ。『複雑なモノではなければ、オレに作れるのでは?』と言う事で、なるべく家にある材料でレザークラフトに挑戦した。

家に無いもので、必ず必要なのは『革』『針』『糸』だ。針はなるべく太く、『革』は協伸さんで200mm×300mmの1.2mm厚1枚と300mm×300mmの2mm厚1枚を購入。針は100均でとじ針を買った。なるべく太く長い針が良いらしい。また、先が丸まっていないとダメらしいが、針先はヤスリで丸める。糸はポリエステルか麻糸のレザークラフト用を用意する。オレは麻手縫い糸 エスコートの太タイプを購入。麻糸なのでロウ引きが必要になる。本来は蜜ロウだが、手芸屋さんを複数店探したが無く、これまた100均でそれらしい成分のロウを購入。100均サマサマだ。

穴はどうするか?フォークで軽く印をつけ、手間はかかるが木工用のキリであければ大丈夫だろう。

革の手帳カバー

本当のレザークラフトでは、それっぽい刃で切るのだが、カッターで十分だろう。趣味でレザークラフトを始めるならちゃんと道具をそろえる必要があるが、オレは今回のカバーのみ。なるべく低予算で仕上げたいのだ。

革の手帳カバー

届いたサドルレザーだ。協伸さんには、他に色々な革が売っているが、エイジングを楽しめるヌメ革を選択した。

革の手帳カバー

美しい光沢。汚れも傷もない。うまく作れるのがろうか?心配になってきた。

革の手帳カバー

ほぼ日手帳を計り、ノートの設計図を書く。そして、革にケガキをして、カッターで裁断。意外にスパッと切れる。

革の手帳カバー

本来であれば、トコ面(革の裏側)をトコノール、トコフィニッシュなるもので塗り、トコ面を綺麗に仕上げるようだが、どうせ使うのはオレだし見えないし、木工ボンドで代用できるみたいだけど、今回は省略した。

木工ボンドで縫うところにヌリヌリして革を張り合わせ、洗濯ばさみ等でしっかり抑え、接着。

革の手帳カバー

さぁ!今回の難所と思われる穴あけ。専用の菱目打ちがあれば楽に穴があけられるだろうが、『家にあるもので、なるべく安く仕上げる』が今回のスタンスなので、フォークで仮穴をつけ、手間はかかるがキリで1つ1つ穴をあける計画だ。選んだフォークの穴の間隔が5mm。麻糸の太タイプだと間隔が4mmか5mmが綺麗に見えるようなので、このフォークに賭けてみる。

革の手帳カバー

下に板を敷き、キリで仮穴を打つ。ちなみのこのキリ、菱形なのでそれっぽい穴の形となりそうだ。けっして木工のようにグリグリ穴をあけないように。

革の手帳カバー

時間はかかったが、なんとか片方の穴あけが終了した。精密ドライバーのマイナスでも行けそうだけど、菱形の穴にしたかったのでキリを選択した。

革の手帳カバー

麻糸にロウを引く。よく滑り縫いやすくなり、また、糸自体の毛羽立ちを抑え、強度が増すんだとか。でも、100均のロウ(引き戸の溝に塗る用のロウ)で大丈夫だろうか?ライターで軽くあぶり柔らかくして、何度も糸を引く。

革の手帳カバー

針にロウ引きを終えた麻糸を通す。写真のように通すようだ。

革の手帳カバー

これを両端、2本行う。ちなみに糸の長さは、縫う長さの3倍か4倍の長さ。多少、糸が余るだろうが、念の為4倍の長さにした。途中で縫えなくなると大変だもんね。

革の手帳カバー

ネットで綺麗な縫い方を参考にしっかり縫っていく。地味な作業だが、出来上がっていく感があるので、オレ的には穴あけより楽しい。

革の手帳カバー

思ったより穴が小さいのか、針が通りにくい。縫い方を中断し、キリの根元の太い場所まで貫通させ、穴を大きくした。やっぱり専用に菱目打ちを買うんだったと、後悔。

革の手帳カバー

ようやく片方完成。思ったよりちゃんと縫えた。要領は分かったので、もう片方もやっつけてしまおう。

革の手帳カバー

縫い方が単純だったので、簡単に出来上がった。菱目打ちさえあれば、楽勝だったと思う。

革の手帳カバー

総仕上げはコバ磨き。コバとは革を裁断した縁のこと。見栄えが悪いので、様々な方法で磨くらしい。これまた専用の工具があるが、もっとも簡単で初心者向けの方法で磨く。ヘリを彫刻で斜めに切り落とし、まず600番の紙ヤスリで磨く。その次は1000番の紙ヤスリで磨き、仕上げはかるく溶かしたロウを塗り、余った革のトコ面でシコシコ仕上げ磨き。どれくらい磨けば良いのかわからず、飽きてきたのでここいらで終了にしよう。コバ磨きはこだわりがあるようなので、どこまで磨くかは個人差がありそうだ。

革の手帳カバー

しおり用の革ヒモを通し、完成!買えば5000円以上するが、半額以下で作ることが出来る。金銭面の事もあるけど、自分で作って見る楽しさは、お金じゃ買えないね!余った革があるので、他に何か作って見よっと。