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セレナ/ランディ(C26/SC26) 内張剥がし&ナビ取り付け方法

作成日:2017.06.25

※部品類を購入するにあたって、年式/適応表などを十分に確認し購入してください。問題が発生しても当方は一切、責任を負いません、あしからず。

現行セレナ/ランディの1つ前のモデルとなるC26/SC26のナビを取り付けた。今さら感もあるが、中古車を買って自分でナビを取り付ける方に参考になればと思い、書いておきます。

ランディ?

ランディ?と思う人もいると思うが、ランディとはスズキから販売している車だ。セレナのOEMなので、まんまセレナ。私のはスズキのランディ(SC26)!すっかり同じなので、ランディオーナーはもちろんの事、セレナ(C26)オーナーも取り付け方は一緒なのでぜひ参考にしてほしい。

必要な工具と部品

トルクスドライバー(T20サイズ)

プラス/マイナスドライバーはもちろんだが、T20サイズのトルクスドライバーの用意が必要だ。【こちら⇒【アネックス(ANEX) ヘクスローブドライバーT型 T20×80 No.6300】】これが無いと内張りが剥がせない箇所が出てくる。また、スピーカー交換時にドアの内張りを剥がす時にも必要となるので、必ず用意したほうがよい。ちなみに私はダイソーで買った。ダイソー見つける事が出来れば、108円で購入できるぞ。

養生テープと内装剥がし工具。

マイナスドライバーで内装やパネルをこじ開けるのは可能だが、キズが付いてしまう。キズ付いても構わないなら不要。私はエーモンの内装剥がしをチョイス【エーモン工業 パネルはがし [1498エモン]】。2本一組なので何かと便利。ただし、ちょっと小さめである事と柔らかめ。破損する事は無かったが、硬い場所ではしなってしまい使いずらい。出来れば、こちらも【エーモン 内張りはがし(S)青 プラスチック製ハードタイプ 1425】用意したほうが内張りを剥がす時の便利かもしれない。クリップも外しやすそうだ。

テンションフック/スプリングフック

ナビを取り付ける為、エアコンの吹き出し口を外さねばならないのでが、この作業が難関の1つである。内張り剥がしで攻めていってもいいが、大変苦労と時間がかかるらしい。これを比較的簡単に外す方法がスプリングフック【【キタコ(KITACO) スプリングフック 汎用 674-0600502】】、もしくは先が引っ掛けられるよう曲がった頭でエアコン口に入るぐらいの細長い棒で吹き出し口を引き抜く方法だ。テンションフック/スプリングフックがなければ針金ハンガーで自作してもよい。いずれにせよ、内張り剥がし工具で外すより、楽だし早く外す事ができる。

ナビ取り付けキットとハーネス

NITTO NKK-N60D

私は取り付けキットとハーネスがセットで売っているNITTOのNKK-N60D【こちら⇒日産 セレナ用カーAV取付キット NKK-N60D】を購入。エーモン【こちら⇒エーモン AODEA(オーディア) オーディオ・ナビゲーション取付キット 日産 セレナ (H22.11~H28.08) N-2462】からも出ている。ランディはセレナのものでOKだ。ただ、私のランディのスペース幅は180mmサイズだったので、付属で付いてきた隙間カバーは使えなかったが、セレナの幅は200mmなのか?その他は問題ない。

道具の準備が出来たら、外しに取りかかる

まずは、難関のエアコン吹き出し口の取り外し。

セレナ/ランディ エアコン吹き出し口

取り外し前に、パネル回りに養生テープを張り、シフトノブにもキズ防止の為、適当な布地でカバーする。

c26 sc26 エアコン吹き出し口

フィンの隙間からスプリングフックを入れ、隅に引っ掛ける。くれぐれもフィンには引っ掛けないように。私は分からずフィンに引っ掛け、折ってしまった。何とかボンドでくっついたが、気をつけてくれ。隅っこに引っ掛けたら、グッと引っ張る。硬くてなかなか抜けないが、力加減に注意し、一気に引き抜くのがコツだ。ただ、力を入れすぎると抜けた反動で手が顔にあってしまったりするので気を付けよう。

セレナ/ランディ c26/sc26 エアコンパネル オーディオパネル

エアコン吹き出し口が取れたら、次は、その下(緑の矢印)のオーディオ部パネルとエアコンパネルだ。先にネジ(緑の丸)を外し、次にパネル。これは手で引っ張らば、比較的簡単に外せる。アルパインの取り付け説明には、エアコンパネルを外し、次にオーディオパネルを外す順番になっているが、オーディオパネルを先に外すと、エアコンパネルもくっついて外せるので、オーディオパネルから外したほうがやり易い。なお、エアコンパネルは、配線がくっついているので、引っ張りすぎに注意。

パネル類を外したら、次はダッシュボード/グローブボックス回り

テレビアンテナの配線とGPSコード、また、今回は同時にリアカメラを取り付けたので、ケーブル類を取り回すにはグローブボックス回りを外す必要がある。外すのにも元に戻すのにも順番どおり行わないと、外せなかったり付けれなかったりするので注意だ。なお、付け方は、外した順番と逆に取り付ければよい。

セレナ/ランディ c26/sc26 内張はがし

まずは助手席側から。緑で囲んだこの部分(名称がわからない)を内張りはがし工具を隙間に滑り込ませクイっと持ち上げ、ある程度隙間ができたら手で引っ張り取り外す。

セレナ/ランディ c26/sc26 Aピラー

次にAピラー部分。ドア枠の防水ゴムを先に外しておいて、手で引っ張れば外れる。多少、ずらしたりしながら外すのがコツだ。

セレナ/ランディ c26/sc26 助手席エアコン吹き出し口

次にエアコン吹き出し口(写真左側緑の丸囲み)。Aピラー部が外れて出来た隙間に手を引っ掛け、手前に引っ張れば外れる。上側グローブボックス(写真右側緑の丸囲み)を外す。ネジ2つがあるので取り外し、グローブボックスは手前に引っ張れば外れる。

セレナ/ランディ c26/sc26 グローブボックス

下側グローブボックスを外す前に、中の段になっている部分を外す。トルクスネジ(星型のネジ)でサイズはT-20。なぜ、トルクスネジにする必要があるのかよくわからないよ、日産さん。セレナ/ランディの内装を外す場合は、必ず必要になるので前もって用意する事。

車 内張破損

トルクスネジを外したら、力ずくで引っ張り出す。結構、硬いが諦めずに。私は引っ張る角度が悪かったのか、または力を掛け過ぎたのか、ツメを追ってしまうミスを犯した。なんとかプラバンで補強しボンドでくっつけたけどね。ちなみにPP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)は専用のボンドでなければくっつかない。というか、専用ボンドでも科学的?にはくっつけることが不可能なんだって。溶かしてくっつけるプラリペア【こちら⇒MUTOSYOUJI [ 武藤商事 ] プラリペア ホワイト [ 品番 ] PL16W [HTRC3]が高いけど強力らしい。

セレナ/ランディ c26/sc26 ダッシュボード

次にグローブボックスを外す。右側に昇降する際にゆっくりとなる為の機構、と言っても棒なんだけど。そいつを横にづらし外しておく。あとはグローブボックスを引っ張り外す分けだが、コツがいる。グローブボックス側はCのような形になっており、車体側は棒になっており、カチッとはまっている。つまり、外すときはちょうどよい角度で引っ張らないと、うまく外れない。このちょうどよい角度と言うのが見えない為、ちょっと苦労する。

続いては、運転席側
セレナ/ランディ c26/sc26 運転席

車速信号とパーキング信号のカプラーは運転席ハンドル下付近にある為、ハンドル回りを外さなければならない。まず、アクセル隣にあるカバーをナットを外してから、手前に引くと外れる。

セレナ/ランディ c26/sc26 ハンドルカバー

アクセル隣のカバーが外れると、ボンネット/給油口オープナー右側のネジが見える。このネジを外すと、ハンドル下部分のカバーを外せる。緑で囲んだところに、車速センサーが含まれている茶色のカプラーがテープでグルグル巻きになって、端っこのほうに隠れている。

セレナ/ランディ c26/sc26 車速信号コネクタ

写カプラーは4本線の茶色カプラーで、車速信号は白線、パーキング信号は灰色線となっている。取り付けキットにカプラーがない場合は、直接、ケーブルにエレクトロタップ(分配コネクタ)を噛ませればよい。ちなみにエレクトロタップは簡単に施工できるメリットはあるものの、断線のリスクが高くなるので注意が必要だ。数年後、長年の揺れで断線し、あれ?動かん!なんてこともあるので気をつけてくれ。

外し方は終わり、ナビ取り付け

以上、内装/内張りの外し方は終了。あとはナビの取り付け。ここまででかなりの体力と気力を消耗し、また、時間が押し迫っていたので取り付けを優先し、写真は撮っていない。ただ、ナビは説明書どおりに取り付ければ、簡単に出来る。一部を除いては・・・。この下の注意点を読んでほしい。特に一番最後のバック信号については、重要だ。

テレビアンテナの取り回し

ナビを取り付けるにあたって、テレビアンテナをガラスに貼らなければならないが、今回はリアのクォーターガラスに貼り付けることにした。セオリーどおりにいけばフロントガラスに貼るが、熱反射ガラスだったり、また、エマージェンシーブレーキ用カメラのノイズを拾い、感度が悪くなる場合があるようだ。私のナビはワンセグのみ受信なので、はなっからテレビはどうでもよかったが、フロントガラスの見栄えの関係上、リアサイドガラスにテレビアンテナを貼る事にした。この場合、天井から線を取り回しリアサイドガラスまで引っ張れば、簡単だ。ドアの防水ゴムを外し、線を入れてしまえばいいのだから。ただ、テレビアンテナの長さが必要となる為、線を這わす前には長さを確認することが条件である。

GPSアンテナ

GPSアンテナ本体をハンドル上部のダッシュボード内に納める人もいる。ただ、見た目のスッキリ感はあるが、感度が悪かった場合、ダッシュボードを今一度開け、アンテナ線の取り回しをやり直さなければならないので、黙って助手席側ダッシュボード上に載せる事にした。

USBケーブル/音声入力ケーブル

セレナ/ランディ c26/sc26 アッパーコンソールボックス

音声入力ケーブルやUSBケーブルがある場合、私は、運転席側のアッパーコンソールボックスから線を取り出した。ネジを外せはすぐに外せる。フタのアーム下に穴があるので加工なしで赤線のようにコードを通すことが出来る。ただ、音声入力ケーブルをスマホなどに接続する場合、場所が場所だけにスマホの操作はしづらい。延長ケーブルを使うか、別なところから取り出すほうが良いかもしれない。なお、アッパーコンソールのフタは緑丸2つのネジを外せば、フタは取れる。

※重要※ バック信号

セレナ/ランディ c26/sc26 バック信号

ナビ本体の取り付けは簡単だが、唯一、私が苦労したバック信号の取り出し。バック信号線は助手席側、下のグローブボックスを外すと、足元奥付近にヒューズボックスが見え、その左隣のコネクタの中にバック信号が通っている線がある。そもそもなぜ、ここからしかバック信号が取れないんだろうか?オーディオ/ナビ裏側付近にでも引っ張ってきてほしかった。あまりにも分配に苦労したので、オーディオ/ナビ裏側のコネクタ配線を一本づつテスターであたり、バック信号がきていないか確認してみようか?と思ったほどだ。結局は、気が遠くなりそうだったので止めたけど。ディーラー整備士だって、量販店の整備士も泣き入るぞ。それとも簡単な方法があるのか?

この場所、ヒューズボックスが邪魔して、手が片方しか入らず極端に狭い。それに、セレナ/ランディのC26後期に限ってなのか、このバック信号があるコネクタのオスメスがC26前期と比べると逆になっており、コネクタ自体を外すのに困難極まりない。コネクタメス側は車体に固定しており、フリーとなるのはオス側のみ。これは前期も後期も一緒。ただ、フリーとなるオス側コネクタが、C26後期は奥側となっている。つまり、コネクタのロックを外しオス側を奥(フロント方向)へ押し込みうまくオスメスを分けることが出来ても、オス側コネクタの余剰がないので、オス側コネクタを引っ張っり出す事はできない。また、外したとして、スペースの関係上、今度はコネクタをロックするのが難しい。なんせ片手でロックせねばならないのだから。メス側を本体から外そうとしたが、マイナスドライバをねじ込みグリグリとしなければならないだろう。内張りのクリップのようなものだろうから、破損は間逃れない。プラ~ンとしたままでもいいが、ちょっと怖い気もする。

なお、この作業、春先の寒い時期の行ったので気温が低いせいもあり、配線がとても硬くなっており配線をあれこれ触っているだけで、折れそうになった。ある程度、気温が上がった日を狙うか、車内を温めてから作業を行ったほうがよいだろう。

自作 エレクトロタップ分岐線

なので結局は、手前側の線を断線しないようギリギリまで引っ張り、エレクトロタップで分岐した。ちなみに片手での作業になるので、このタイプのエレクトロタップ【こちら⇒エーモン 配線コネクター(赤) DC12V80W以下/DC24V160W以下 10個入 E673】では指の力で圧着できず、こちらのタイプ【こちら⇒エーモン 配線コネクター(赤) DC12V140W以下/DC24V280W以下 4個入 M280】を使い、前もって分岐線をボンドで接着し(ロックするとバック信号線が入らないからね)取り付けた。このタイプであれば、指の力である程度固定でき、仕上げにラジペンでしっかり圧着すればよい。ただ、何度も言うが、スペースが狭いので作業がしづらく、エレクトロタップの圧着ミスによる断線の恐怖が終始まとわりついた。もし断線したら・・・・。断線した場合、狭いスペースでの作業となるので、相当なる覚悟が必要だ。なお、エーモンにはプライヤーではさむだけの簡単な接続コネクタ【こちら⇒【メール便発送】 接続コネクター 2824】があるので、これをうまく使えば修理できるかもしれないと、念のため考えてから作業をおこなった。

セレナ/ランディ c26/sc26 後期 バック信号 バックカメラ

と、ダラダラと書いたが、前期タイプであれば、コネクタを外し手前に引っ張り出して分岐は両手が使えそうなので比較的楽かもしてない。ただ、C26後期は覚悟が必要となるよ。もう2度とやりたくない。