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県道234号線@峰越峠

探索日:2016.09.27/作成日:2016.10.23

以前から気になっていた県道12号線。ふとした事で思い出し、地図を広げてみると県道234号線を発見。県道234号線の途中には峰越峠なる峠。行きたい思いがふつふつと湧き上がっていた。季節的に今年最後のチャンスだ。行こう!県道234号線の旅へ!!

まずは花巻南温泉郷へ

花巻南温泉郷から豊沢ダムを通り、そのまま西和賀町へ抜ける県道12号線と、途中で雫石町に抜ける県道234号線がある。10年前以上に来たときは、県道12号線が工事中につき通行止めとなっていて、豊沢ダムで引き返したことがあった。今回、ふとしたことで思いだし、「また、行ってみようかな?」と地図を見広げたところ、県道234号線があることに気がついたのだ。そして、地図には峰越峠と記されている。時間的制約もあるため、結果、「県道234号を走ってみよう!」と言うことになった。

花巻南温泉郷手前

どうにも天気が悪い。空は厚い雲で覆われているが、かろうじて雨は降ってこない感じ。ただ、山はガスがかかっている。このまま山へ進めば、霧の中を走行する羽目になりそうだ。まあ、ひどければ引き返せばよいだけのこと。霧ばかりに目をとられ、曲がらなければいけない交差点を直進してしまった!私の持っている地図は古いため、走ってきた道の記載は無い。仕方が無く旧道へ入り、引き返す。ちなみに花巻南温泉郷は志戸平温泉や大沢温泉、鉛温泉が有名。また、花巻温泉郷は、花巻温泉や台の湯が有名だ。

クソ!と思いながら遠回り。しかし、自分が悪いのだ。ぶつけようない怒りを押し殺し、30分ほどの時間ロスをして、ようやく花巻南温泉郷の入り口に。明日からは国体関係で警備が強化される旨の看板が立っている。陛下がお泊まりになるのかね?今日ではないことがせめてもの救いだ。ダメ!通せない!なんてなったらガックリするもんな。

花巻南温泉郷

曇り空に山は霧。まだ、温泉街は、ガスってはいないが肌寒い。風を通し難いカサカサの羽織モノを着ているが、体が冷える。あぁ、温泉で温まりたい。しかし、先を急ぐため素通りだ。雨が降ってきたらひと溜まりもない。花巻南温泉郷の奥へ進むが、霧に阻まれることなく見通しが良い。案外、山のなかも大丈夫かも。たが、寒い。

愛隣館を越えると道幅が狭くなり、上り坂となる。一般車より工事車輌とよくすれ違う。工事中か?通行止めなんてゴメンだぜ。ダンプなどの大型車に気を付けながら上っていった。

十数年ぶりの豊沢ダム
豊沢ダム

途中の路肩を工事整備していたようだ、工事車両とはお別れ。通行止めにならず、豊沢ダムだ!こぇぇー!ただでさえ引き込まれそうな感じなのに、曇り空に山は霧という雰囲気もあり薄暗て怖ぇぇーーー。股間がキュッとするぜ!

豊沢湖

左手に豊沢ダムを見ながら県道12号を進む。豊沢ダムってこんなに広かった?貯水が少ないので地層、地形が良く見える。

県道234号線入り口

しばらく走ると右折側に県道234号線との分かれ道。このまま真っ直ぐ12号線を進んだほうが道が良さそうだが、今日は未踏の県道234号線。そういえば、十数年前は、もうしばらく走って工事中に付き通行止めだった気がする。5番ゲートと書かれた鉄ゲートは開いている。冬期間は通行止めの為、閉じるのだろう。5番ということは、他にもゲートがあるのかな?ゲートを越えると峠っぽく道幅が狭くなり、道は濡れ落ち葉で敷き詰められている。滑らないよう十分に注意しなからの走行。

豊沢川

本格的な紅葉はまだのようだが、道の脇にはとても綺麗な豊沢川が流れていて、魚が泳いでいるのが見える。曇り空ではあるが、幸い山の中は霧に覆われていないので、なかなか気持ちがよい。道端には、栗やらどんぐりが道に落ちている。栗はいいが、それを食べに来るクマさんのモノと思われるウ○コが、モリッと道路のド真ん中に落ちて?いる。回りばかりに気をとられ、危なく踏みそうになってしまった!間一髪で緊急回避!熊のフンってデカイんだよ。踏んづけてもいいが、フェンダーが短いモンキーでは巻き上げそうなんだようね。体がウ○コまみれになるのはゴメンだ。それにしても道のど真ん中でウ○コするなよ!これは間違いなく、人間に対する嫌がらせだ!

誰も通らないだろうと走っていると、時折、対向車が来る。車一台分の道端なのでバイクの私はいいが、車同士なら無理だな。車で来た場合は、どうやって回避するか悩むぞ。それにしても私以外にも好き者がいるようだ。まぁ、目的はキノコとか栗とか山菜だと思うけどね。

いよいよ、峰越峠へ
豊沢金勢大権現神社

もう少しで峰越峠というところで「豊沢金勢大権現神社入り口」の案内板。金勢?ってことはポコツィン!?何故にこんな山奥に??見たいなー、見てぇー!でも藪こぎだなー、しかも、山頂付近にでもあったら距離あるなー。クマも恐いし、止めておこう。そういえば、大沢温泉では、湯船に浸かって金勢さまに跨るイベントがあったような。まさか、その金勢さまではないよなー。

花巻雫石境

豊沢金勢大権現神社の案内板を越えると、峠らしく上りが一気にきつくなる。唸るエンジン、頑張れ!頑張れ!ようやく頂上で雫石町の標識。山頂付近のちょっと外れには、なかなか特徴のある立派な木が立っている。

花巻雫石境の大木

県道234号線の歴史は知らないが、峰越峠なる名前も付いているから、古くから存在するルートなのかも知れない。で、あれば、山頂の木は目印だった可能性もある。うねりながらも伸びた木は、自然の厳しさとそれを跳ね返す力強さを感じる。

山頂の雫石町側に入れば、下り。相変わらず、濡れ落ち葉がたくさん落ちているので、細心の注意を払い、下り降りる。

県道234号線 雫石側

峠を下り終え平坦の道になったはいいが、相変わらず道端は狭い。曇り空と夕暮れどきもあって、林の中は薄暗く寂しげてある。

遠くのほうに、何やらダムのようなものが見えてきた。時間が押し迫ってあたので、寄り道はおろか写真すら撮ってはいないが、後で調べると「レン滝ダム」のようだ。さらに近くには「史跡 蓮滝大明神」と書いた標柱と鳥居。蓮滝大明神の奥には滝があるようだ。あー立ち寄ればよかったなー

234号を抜けると雫石町の県道1号線に出る。喉も渇いたので近くの自販機で休憩。ここから逆に、234号線を豊沢ダムへ向かって12号線を沢内方面に行くルートもいいなーなんて思っていたら、ポツリと雨が。ここまで持ち耐えてくれたと思うのか、ここで雨かよ!と思うのか、どっちかと言うと後者だな。泥で汚れたバイクをキックして再びエンジンをかけ、雨雲から逃げるように走り帰った。

-完-