time stop

モンキー フロントフォークOH

距離数が伸びてくるとフロントフォークのダストシールがひび割れ、そこからグリスが漏れ出し、ガタツキ始める。手っ取り早いのはフロントフォークごと交換してしまうことだ。今は中国製の安いフロントフォークも売っているが、やはり精度がよくないようだし、一流メーカーはそれなりの値段がする。ならば!自分で分解清掃&消耗品交換だ!モンキーのフロントフォークのオーバーホールに初挑戦!

※※2017年5月に2度目のフロントフォークOHを実施。内容を一部修正と追記。

※※2023年9月に3度目のフロントフォークOHを実施。内容を一部修正と追記。

用意するもの

リングプライヤー
【Amazon】DFsuccesスナップリング プライヤー 4本セット

ポンチ(4mm)
【Amazon】モクバ印 ピンポンチ 4mm×150mm

ウレアグリス
【Amazon】AZ ウレアグリース 100g

モンキー スライドパイプピストン
ホンダ純正ダストシール交換セット

個別で購入しない場合は、ホンダ純正ダストシール交換セットがお得かも≪リングバックアップ 51507-165-000 2個、サークリップ、インターナル34mm 94520-34000 2個、ダストシール、フロントフォーク 51503-165-003 2個、がセットなっと商品≫
【Amazon】ミニモト ホンダ純正ダストシール交換セット

2度目のOHには、ミニモト楽天市場店で部品を購入

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ホンダ純正モンキーフロントフォークガイド左右NO1778
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ホンダ純正ダストシール交換セットNO1534
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ホンダ純正モンキーピンスプリングNO2862
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ホンダ純正モンキーピストンスライドパイプNO2863
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モンキー フロントフォークOH手順

フォークのダストシールがヒビだらけ。グリス漏れはないものの、多少、ガタツキがある。15000キロ走ればこんなものか。では、オーバーホールしましょう!まずは、モンキーを台座に載せフロントを浮かせる。

タイヤを外してからだと緩めづらい(動いてしまうので)ので、フォークのトップブリッジのボルトを先に緩めておく。

ブレーキワイヤーを外し、次にタイヤを外す。ココまではいたって簡単。

モンキーフロントフォークオーバーホール

ダストシールを外す。固着していなかったのか、ひび割れていた為かスポッと抜けた。

【追記】2度目のOH時は、ダストシールのみを交換しようとしたが、結局は、分解しなければ取れないため、各部品も交換することとなった。

モンキーフロントフォークオーバーホール サークリップ

サークリップをリングプライヤーで外す。リングプライヤーがないと外せないので、用意しましょう。サークリップを外すと、リングバックアップも一緒に落ちてくる。錆だらけ。

サークリップを外してから、緩めておいたトップブリッジのボルトを完全に外すと、ヌルっとフォークが抜ける。

モンキーフロントフォークオーバーホール 交換

ハイ、取れました。両方ともグリスが変色。ダストシール付近は錆で茶色になっている。

モンキーフロントフォークオーバーホール 交換

【追記】フロントフォークガイドには上下の向きがあるので、ガイドを外す前に向きを確認しましょう。

モンキー スライドパイプピストンを抜く

軽くグリスを拭き取り、スプリング部とフォーク部を分解する為、スライドパイプピストンのピンを抜く。細いポンチでピンを叩く。調べると4mmだそうです。ポンチがなければ、長めのネジか、6角レンチでもよいかもしれない。まぁ、ピンを抜くことさえ出来れば、なんだっていい。ちなみに上から叩くと当然、下から既存のピンが出てくるので、出てくる先には空間を持たせる。じゃないと、一向にピンが出てこないからね。

4mmのポンチなんぞないので、適当な先が細いもので叩く。しかし、細すぎてうまくハマらないし、フォークが固定せず回ってしまうので、ピンを上手く叩けず悪戦苦闘!結果、スライドパイプピストンが割れました。まぁ、新品を用意していたので気にせず。ちなみに、スライドパイプピストンが劣化すると、ガタツキするそうです。フロントフォークOH時には交換したほうがよいでしょう。

スプリングアッパーフォルダー

ハイ、抜けました。今回は、スプリングまで分解はせず。よく見るとスプリングを挟んでいるスプリングアッパーフォルダーっていうらしいが、そいつのゴムがグニャってなっている。今回は見なかったことにしよう。スプリングを万力などでガッチリ固定して、外さないと取れないらしい。

左側が新品。写真では見づらいが、一目瞭然。 

【追記】2度目のOH時は、ミニモト楽天市場店で部品を購入したのだが、親切に取り付け説明書が添付してました。

【追記】ミニモトの取り付け説明書の注意点を見ると、写真緑丸のところに出っ張りがあり、その出っ張りが内側になるように取り付ける、という事です。また、写真矢印のところの穴があり、これが内側になるように組み立てます。1度目のOHには、知らずに出っ張りを外側にして取り付けた為、その出っ張りが潰れていました。ただ、走行には支障ありませんでした、たまたまかな?組み立て取り付けには、向きに注意してください。※写真クリックで拡大

綺麗にグリスを拭き取り、新品パーツを付ける。今度はスプリングとフォークをくっつけます。意外に打ちづらかった。滑るし、穴が合わないし、平らなところで打つべし!打つべし!

モンキーフロントフォークオーバーホール 交換

パッ見はとても綺麗になった。フォークもしっかり磨き、細かい傷も取れば、なおよし。ウレアグリスを使用。

調べた結果、ウレアグリスがベストと判断。モリブデングリスは、モリブデン自体が研磨剤となり、散布したもの自体が可動すれば研磨されるようだ。

たっぷり塗ります。たっぷりと。

ズボっと挿し、軽くトップブリッジのボルトを締める。ダストシールが取り付けづらい。新品なので、径が小さくなっている?ゴムとは言え硬いゴムなので、伸びない。両手の親指使ってグリグリと持ち上げ、押し込みます。手が痛い。やっと挿しこみ完了。コツとしては、指が痛くても気合を入れ、一度にグッと押し込み一発で成功させること。そうすれば、痛さは1度で済むよ。

タイヤを取り付け、ブレーキドラムも取り付け、ハイ、終了~約3時間、疲れた。交換する前に比べて、硬くカッチリな足回り。ノーマルでもしっかり仕事しています。OHしてよかった!