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モンキー ドライブ(フロント)スプロケット交換方法

作成日:2018.8.22

ドリブン(リア)スプロケットほど摩耗は少ないが、ドライブスプロケットも定期交換が必要だ。ただ、今回は消耗品交換というより、チューニングという意味合いが強い。ノーマルモンキーのドライブ(フロント)スプロケットは13丁。ちなみにドリブン(リア)スプロケットは31丁。この13丁のドライブスプロケットを14丁にして、最高速をアップさせようと言うのが今回の目的だ。

交換前の予備知識として、「フロント側1丁の変更が、リア側3丁の変更が同じ」である。よって、リア側のスプロケットを交換したほうが細かいセッティングをすることができるが、計算した結果、ドライブスプロケット側を交換すれば、チェーンのコマ数を今のままでOK。つまり、チェーン交換することなく交換することが可能なのだ。

ノーマルのチェーンコマ数は13丁31丁で74コマ。これを14丁31丁にすると74.5コマ必要。同じギア比だが13丁28丁にすると72.5コマとなる。リア側を28丁にするとチェーンを詰めないといけない。やっぱり元に戻そうって思ってもチェーンを新たに用意する必要があり無駄だ。ならば、フロント側14丁のドライブスプロケットを交換したほうが簡単!という事になる。チェーンリンクの計算はDIDのホームページ(http://didmc.com/chain/)にあるので、交換する方は参考にするとよい。

現在、8000rpmで約51km/h、9000rpmで60km/h弱の状態。これをドライブスプロケットを14丁にすると、計算上8000rpmで55km/h、9000rpmで62km/hとなる。ただし、最高速が上がるといっても元のパワーは変わらないので、その分加速が鈍くなることを忘れてはならない。

ドライブスプロケット手順

モンキー クリッピングポイント ドライブスプロケット

今回、クリッピングポイントのドライブスプロケット(品番:m42014t)【アマゾン⇒クリッピングポイント製 ドライブスプロケット14T】14丁を購入。

モンキー クランクケースカバー モンキー フロントスプロケット

丸で囲んだネジ3つを外しクランクケースカバーを外す。注意点として、赤囲みのネジのみ長さが短い為、他2つのネジを間違って突っ込まないようにすること。続いて、チェーン張り調整のアジャスターを緩める。

モンキー 新旧ドライブスプロケット

ドライブ(フロント)スプロケットのボルト2つを緩め外す。ボルトを回そうすると、当然ながらタイヤも空転するので、コツが必要だ。

モンキー 交換後のドライブスプロケット

新品との比較。前回交換してから20000㎞近い距離を走っているが、さほど摩耗は見受けられない。

モンキー アジャスター

ドライブスプロケットと供にワッシャーが添付してあったので、このワッシャーを噛ませスプロケットを取り付ける。ボルトでしっかり止めるも、余剰があるのかカタカタと軸に対して上下に動くが問題ないだろう。今までつけていたのもそうなので、多少、クッションさせているのかもしれない。

モンキー アジャスター

チェーンを張るとアジャスターの位置が写真の通りとなる。

さて、気になる速度は?

メーター読みで13丁の場合、4速8000rpmで51km/h。14丁にしたら4速7000rpmで50km/h、8000rpmで55km/hとなった。ただし、やっぱりというべきか、加速が若干鈍い。4速で4000回転を下回ると、そこからの加速がもっさりだ。ただ、3速に落とせばなんら問題はない。

13丁のオートマチック感が薄れた感じだ。上り坂の動きも気になるところだ。まだ、テスト走行のみで実用レベルでの確認できていないので、追って報告する。

--追記--

街乗りではオートマチック感が無くなり、若干、シフトダウンアップが忙しい。上り坂に関しても、以前は4速でもかろうじて上っていたところでも、3速に落とさないと厳しい場面がある。ただ、加速を幾分犠牲にしたが、プラス5km/hの速度アップはとても大きい。車の流れに付いていける。それと、回転数が低くなった分、燃費が向上した。150km走ると、3リットルオーバー消費していたガソリンが、3リットルかからない。総合的に見て、満足した結果となった。